太陽光発電と災害時の活用方法
自宅の屋根に太陽電池モジュールを設置して行う太陽光発電は、太陽の光によってみずから発電を行うシステムであり、地震や台風などの突然の自然災害によって、長期間にわたって停電状態が続いた場合でも、自宅の電力をまかなうことが可能となることから、災害対策の面でも注目されています。しかし、太陽光発電の設備があるからといって、実はそのままの状態では、こうした災害時に有効に電力を使うことはできません。それというのも、一般的な太陽光発電の設備には、屋根に載せる太陽電池のモジュールとともに、発電した電気を直流から交流に変換するためのパワーコンディショナーとよばれる装置が付属しており、こちらのほうの運転は停止してしまうからです。ただし、自立運転機能付きのパワーコンディショナーを導入している場合には、晴れていて太陽光発電が可能であれば、停電状態であってもその電力を利用することができますので、もし災害時の活用を望むのであれば、数ある製品のなかから自立運転機能付きのものを選択することが不可欠となります。
また、こうした製品の自立運転機能を災害時に使うにあたっては、自立運転コンセントとよばれる通常とは異なるコンセントに、家電製品のプラグを差し込むことが必要となります。もっとも、自立運転コンセントのある太陽光発電設備の機種は、現在のところ全体の9割近くにのぼっていますので、あまり心配をすることはないかもしれません。
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